仙台市・歴史・観光・見所

仙台市（歴史）概要：　仙台市周辺は多賀城と近接していた事もあり、早くから大和朝廷の影響を強く受けた地域の１つでした。奈良時代には陸奥国分寺、国分尼寺が建立されていました。

鎌倉時代になると、幕府御家人の千葉胤道（後の国分氏）が周辺を支配し戦国時代まで続きます。中世の仙台市中心部は国分氏（前千葉氏）が支配し、居城の本丸に虚空蔵千体仏を祭っていた事で「千代」と呼ばれ、仙台市北東部は留守氏が支配し互いに対立を深めていました。

戦国時代末期になると仙台市周辺は伊達氏の勢力下に置かれ、豊臣秀吉の奥州仕置きにより領地替えになると完全に領土となります。関ヶ原の戦い後の慶長６年（１６０１）に当時の本拠だった岩出山から仙台へ移すと現在の仙台市に通ずる伊達家６２万石に見合う城下町が建設されます。

仙台城はもちろん、伊達家縁の社寺仏閣が城下に集められ、瑞鳳殿や大崎八幡宮、仙台東照宮などは全国から職人や材料を調達したもので、桃山文化の代表例となっています。

幕末から明治維新にかけての戊辰戦争では奥羽越列藩同盟では薩長と戦い敗北し、仙台藩の石高も半減しますが、政府の機関が仙台に集中して建てられ、教育機関も多く進出する事などから東北の中心的立場を確立していきました。

旧第四連隊兵舎に見られるように軍関係の施設も仙台市中心部に多く建てられ為、第二次大戦では多数の犠牲者を出しましたが、戦後は復興し東北の中心として発展をし続け、人口も１００万人を突破し政令指定都市となっています。