旧登米高等尋常小学校校舎概要: 旧登米高等尋常小学校は案内板によると 「 この校舎は、宮城県建築技師となった山添喜三郎氏の設計によるものである。建物全体としては洋風の中に部分的によく和風の技法を取り入れた和洋折衷の木造建築物であり、この時代の学校建築を代表するもので、当時の形をそのままよく残している点非常に貴重なものといわれている。木造2階建てのこの校舎は、吟味された材料を用いた誠に堅牢なものであり、教育の場とあいても機能的、合理的な面が多く見られる。また凹字型に内庭を抱えている姿は、なんとなく温かさが感じられ、いかにも学校らしい和やか雰囲気を持つ建物である。
建物の平面の形は東西に長さ23間(41.8m)の校舎を中央として、東西両翼に長さ11間(20m)の建物をそれぞれ南へ突き出して凹形にしてものである。全体は木造素木造り二階建で、建築面は255坪(641.7u)、延床面積487坪(1607u)である。昭和56年に国の重要文化財に指定されている。」とあります。
旧登米高等尋常小学校校舎は明治21年(1888)に建てられた建物で、木造2階建て、外壁は下見板張り、屋根や寄棟の瓦葺です。玄関部分だけ白く彩色され、屋根が切妻で妻面を正面にし正面性をだしています。
又、玄関周りの意匠は柱の上下にはギリシャ風の柱飾りが施され、2階にはバルコニーが設えられ手摺や破風などに当時の洋風建築の要素を取り入れているのがわかります。東北の建物にしては外部廊下にするなど当時としては斬新な考えだったのかも知れません。
旧登米高等尋常小学校校舎は明治時代に建てられた現在する数少ない学校建築の遺構として大変貴重である事から昭和56年(1981)6月5日に国指定重要文化財に指定されています。
教育資料館:上空画像
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