旧水沢県庁庁舎(登米町)概要: 旧水沢県庁庁舎は宮城県登米市登米町寺池桜小路に位置しています。案内板によると「旧水沢県庁庁舎は、明治4年7月に登米県庁舎として着工されたが、同年8月の廃藩置県により、同年11月に一関県、同年12月には水沢県が置かれ、翌明治5年6月に水沢県庁舎として開庁した建物である。
明治8年には、水沢県が廃止され磐井県となり県庁所在地が一関に移ったことから明治9年には登米村第一小学校へ下附され校舎として使用、又明治23年には登米区裁判所として昭和の代まで使われたものである。
現在残っているこの庁舎の一部は、何度か離合集散が行われた歴史的経過に裏打され、貴重な経過をたどった本県県政史上はもとより、全国的に例を見ない歴史的建造物である。 登米町 」とあります。
建物は木造平屋建て、寄棟、瓦葺で、外壁の下見板張りや窓の形状から1部に洋風建築の要素を取り入れています。しかし、同じ登米町にある旧登米高等尋常小学校や旧登米警察署庁舎と比べても明治初期という時代もあって和風建築的要素の強い建物と言えます。
玄関部分は権威を象徴するような入母屋屋根とし重厚な印象を与えてくれます。旧水沢県庁庁舎は明治時代初期の庁舎建築の遺構として貴重な事から昭和51年(1976)5月27日に登米市(旧登米町)指定文化財(建造物)に指定されています。現在は水沢県庁記念館として整備され一般公開されています。
旧水沢県庁庁舎:上空画像
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