作並温泉(歴史)概要: 作並温泉の開湯は諸説あり、養老5年(721)行基菩薩が諸国行脚で当地を訪れた際、渓谷から仏法僧(渡り鳥:日本には夏鳥として見られる)の鳴声に誘われ川床まで下りて来ると源泉が滾々と湧き出ているのを発見、仏様の御利益として広めたと伝えられています。
もう一説は、文治5年(1189)源頼朝が平泉(岩手県平泉町)の藤原氏討伐でこの地に陣を敷いた際、湯浴みする鷹を発見し自らも湯治を行い戦の疲れを癒したとも伝えられています。
その後は住民達の生活の場として長く守られ、宝暦10年(1760)に編纂された「奥州里諺集」や宝暦11年(1761)に編纂された「奥州仙台領遠見記」にも作並温泉についての記述があり小規模ながら存在が知られていました。
寛政8年(1796)、地元の住民岩松寿隆(喜惣治)が仙台藩第8代藩主伊達斉村の許可を得て湯宿として温泉地を開発、さらに安政2年(1855)、僧秀泉と石垣彦左衛門、奥山伊三郎の3人が作並新湯(神の湯)を開発しました。
泉質−単純温泉
効能-疲労回復・高血圧・動脈硬化・神経痛・五十肩・冷え性・慢性消化器など
泉質−含食塩芒硝泉
効能−神経痛・高血圧・慢性ヒフ病・筋肉痛など
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