三居沢不動尊(仙台市)概要: 三居沢不動尊は宮城県仙台市青葉区 荒巻三居沢に位置しています。不動堂背後にある2段に分かれた落差20mほどの大滝は、不動堂の奥の院として古くから干ばつ、洪水、疫病などに御利益があると信仰されてきました。創建年は不詳ですがこのような自然の特異点は古来より自然崇拝の対象となり、特に滝や落差のある清流には不動明王が化身として安置され例も多く、古くは修験僧が滝修行を行っていたという伝承も伝わっています。三居沢不動尊境内には寛永11年(1634)、慶安3年(1650年)、文化3年(1805)の石碑があり大滝の麓には不動明王の石像が安置されています。
不動尊は仏教色の強い信仰の対象仏ですが境内には神道色の強い複数の鳥居が建立されており神仏習合時代の名残が見られます。不動堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、妻入、正面1間唐破風向拝付き。本尊:不動明王。
隣地には国登録有形文化財に登録されている三居沢発電所があります。又、周辺は景勝地としても知られ、名称「三居沢」として平成12年(2000)に仙台市による「わがまち緑の名所100選」に選定されています。
三居沢不動尊:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-三居沢不動堂奉賛会
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