仙台市: 輪王寺

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概要・歴史・観光・見所

輪王寺(仙台市)概要: 金剛宝山輪王寺は宮城県仙台市青葉区北山1丁目に境内を構える曹洞宗の寺院です。輪王寺の創建は室町時代の嘉吉元年(1441)に、蘭庭明玉禅尼(伊達家第9代当主伊達政宗夫人)が願主となり伊達家11代当主伊達持宗が太菴梵守和尚を招いて開山したのが始まりとされています。

当初、輪王寺は伊達家の本城である梁川城(福島県伊達市梁川町鶴ヶ岡)の城下町に境内を構えていましたが、代々伊達家の庇護があった為、天文元年(1532)に伊達稙宗が桑折西山城(福島県伊達郡桑折町)、天文年間(1532〜1555年)に伊達晴宗が米沢城(山形県米沢市)、天正19年(1581)に伊達政宗が岩出山城宮城県大崎市岩出山)に本城を遷す毎に随行しました。

江戸時代に入り、伊達政宗が仙台城を築城し仙台開府後の慶長7年(1602)に輪王寺も現地へ移ってきました。

その後、輪王寺は昌伝庵、泰心院松音寺と合わせ曹洞宗四大寺と呼ばれ、政宗から4代に渡って藩費によって堂宇が造営され、境内には多くの建物が造られました。

明治4年(1871)、廃藩置県により仙台藩が廃藩になると庇護者を失った事で衰微し、さらに、明治9年(1876)に北山大火が発生し輪王寺もほとんどの建物が焼失しました。火災後、輪王寺は一時衰退しましたが明治36年(1903)に福定無外和尚が復興し大正4年(1915)に現在の本堂や庫裏を建築し、その後は庭園の整備などに力を注ぎました。

輪王寺山門は、元禄4年(1691)に4代藩主伊達綱村が造営し、明治9年(1876)の火災で唯一残された古建築物で、切妻、本瓦葺(両端鯱付き)、左右に仁王像安置、三間一戸、桁行3間、張間2間、八脚単層門で柱は総て丸柱を使用、江戸時代中期の寺院山門建築の遺構として貴重な事から昭和61年(1986)に仙台市指定有形文化財に指定されています。

木造釈迦如来坐像は寛文4年(1664)に京都の仏師(京都府京都市中京区御幸町通毘沙門町出身の法橋宋仁と重次作)により彫刻されたもので像高33.4cm、桧材、寄木造、玉眼入り、金箔仕上げ、貴重な事から昭和51年(1976)に仙台市指定有形文化財(彫刻)に指定されています。

輪王寺本堂は大正4年(1915)に造営されたもので木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行8間、正面1間入母屋軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山号:金剛宝山。宗派:曹洞宗。祭神:釈迦如来。

輪王寺:上空画像

八脚門を簡単に説明した動画

【 参考:サイト 】
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典4[宮城県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-仙台市
・ 現地案内板-仙台市教育委員会


輪王寺:ストリートビュー

輪王寺:写真

輪王寺境内正面に設けられた木戸門
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輪王寺参道にある仁王門(山門) 輪王寺仁王門(山門)から見た境内 輪王寺参道石段から見上げた本堂と石垣 輪王寺参道石畳みから見た本堂


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