仙台市: 大崎八幡宮

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概要・歴史・観光・見所
大崎八幡宮(仙台市)概要: 大崎八幡宮は宮城県仙台市青葉区八幡に鎮座している神社です。大崎八幡宮の創建は由緒によると平安時代初期に坂上田村麻呂が東夷東征の祭、現在の岩手県奥州市水沢区近郊に胆沢城(当時は蝦夷に対する最前線の拠点)を築きその鎮守社として宇佐八幡宮(大分県宇佐市)の分霊を勧請し鎮守府八幡宮を創建したのが始まりとされます。中世に入ると奥州管領として一帯を支配した大崎氏(名生城の城主)に庇護され拠点を現在の遠田郡田尻町(現在の大崎市)に移した事で八幡宮も遷座し地名に因み大崎八幡宮と称するようになります。天正18年(1590)の小田原の役で大崎氏は豊臣軍への参陣を怠った為、奥州仕置きにより改易となり、天正19年(1591)に発生した葛西大崎一揆を鎮圧後に伊達政宗が岩出山城(大崎市岩出山)の城主となり現在の宮城県北部も伊達家の勢力下に置かれます。岩出山城の城内には、伊達家が米沢城の城主時代に崇敬社だった成島八幡宮(山形県米沢市)の分霊と大崎八幡宮が共に祭られ篤く信仰されました。江戸時代に入り仙台城が築城され仙台が開府すると城下町の町割りの一部として大崎八幡宮の境内地が計画され、慶長9年(1604)から社殿の造営が始まり、概ね慶長12年(1607)に完成しています。大崎八幡宮の社地は仙台城から見ると乾(北西)にあたり、福門(天門)と呼ばれ、蔵や、福神様を祭ると、縁起が良いと思われる方角で社殿その他藩費で造営される伊達家の崇敬社として明治維新まで続きます。江戸時代を通して神仏習合し、仙台城の乾方向の守護神だった事に因み、乾の守り本尊である阿弥陀如来を本地仏として八幡堂など呼ばれていました。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され、社号を大崎八幡神社に改称、平成9年(1997)に旧社号である「大崎八幡宮」に復しています。社宝が多く江戸時代中期の享保4年(1719)に制作された「木造大元帥明王立像 厨子入」は平成9年(1997)に仙台市指定有形文化財(彫刻)に指定されています。例祭で奉納される能神楽は古式を伝える神事として貴重な事から昭和47年(1972)に宮城県指定無形民俗文化財に指定されています。祭神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。

拝殿・本殿・石の間: 大崎八幡宮の社殿(国宝)は慶長9年(1604)より12年間の長い期間に渡って造営された仙台藩きっての霊廟建築です。拝殿、石の間、本殿と繋がる権現造りの典型で、梅村日向守家次や梅村三十郎頼次といった全国に名の知られた棟梁を何人も仙台に呼び寄せて造らせたと言われています。構造体は黒色で塗られていますが、組物や彫刻は極彩色や金箔などで仕上げられ桃山文化を継承し、当時の技術の粋が集められているようです。内部も細かな彫刻や狩野派が描いたという屏風絵などが所狭しと見る事が出来ます。

長床(神社山門): 大崎八幡宮の長床(国重要文化財)の建築年は不明ですが貞享3年(1686)に描かれた絵図には既に書かれていた事から、本殿などと同時期に建てられたと思われます。社殿とは対象的な建物で、素木造りで正面に唐破風があり格の高さを出していますが彫刻や組物なども控えめで落ち着いた雰囲気を持ています。このように対象的にするのは当然、社殿をより神格化させる演出効果もあったと思われます。別名「割拝殿」と呼ばれている事から、もしかしたら、当時は一般の人達はこれ以上進めなかったのかも、向って左側が神楽殿となっているの意味深です。旧仙台領内には、神社の境内にこのような長床や神社山門があるといった例が非常に多く興味深いところです。ちなみに大崎八幡宮のものが宮城県最古の長床建築と言われています。

二之鳥居・大石段: 大崎八幡宮の二之鳥居(宮城県指定有形文化財)は案内板によると「寛政8年(1668)4代藩主伊達綱村公により寄進されたもので、旧領であった東山郷(現岩手県一関市東山町)より産出した御影石が使用されている。柱裏側の銘文は儒臣内藤閑斎によるもので、虎岩道説により刻された。・・・(後略)」とあります。二之鳥居を越えると長床まで大石段(仙台市登録有形文化財)が続きます。案内板によると「慶長12年(1607)の大崎八幡宮創建時からのものとされる。緊張感のある急勾配のなかにも均衡のとれた石段で98段とも100段とも言われる。・・・(後略)」とあります。

大崎八幡宮:写真

大鳥居
大崎八幡宮境内案内
二ノ鳥居
二ノ鳥居
大石段
大石段
長床:正面
長床:正面
長床
長床
長床:内部
長床:内部
拝殿:正面
拝殿:正面
拝殿
拝殿
拝殿・本殿
拝殿・本殿

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