延寿院(仙台市)概要: 延寿院は宮城県仙台市青葉区宮町5丁目に境内を構える天台宗の寺院です。延寿院の創建は万治3年 (1660)に仙台東照宮の別当である仙岳院の傍院として建立され、寺領は35石を領していました。
文政元年(1818)5月に火災により焼失し、仙岳院15世により文久元年(1861)に再建され、浄円房大権現を本尊である阿弥陀如来像と共に祀る事になります。浄円房は韋駄天のような足を持ち、師が死の床に付いた時、好物の最上の豆腐を求めると、すぐさま最上までの往復を走り抜き、生涯で羽黒山まで238回往復し78歳で入寂、現在でもその霊験をあやかり、足の病気などを治す力があるとされています。
延寿院本堂は文久元年(1861)に再建されたもので、木造平屋建て、桁行三間、梁行二間、入母屋、棧瓦葺で一間の向拝が付き、内部の天井は格天井で様々な草花が描かれています。延寿院本堂は江戸時代後期の寺院本堂建築の遺構として貴重な事から平成8年(1996)に仙台市登録有形文化財(建造物)に登録されています。
延寿院地蔵堂は、江戸時代末期の慶応2年(1867)に建立されたもので、木造平屋建て、間口1間、奥行き1間半、切妻、桟瓦葺、妻入、内部に延命地蔵菩薩を安置されています。延寿院地蔵堂は江戸時代後期の御堂建築の遺構として貴重な事から平成8年(1996)に仙台市登録有形文化財(建造物)に登録されています。
境内には鳥居があり神仏混合の名残を見せ、浄円房が羽黒山から持ち帰ったという「疣神尊」が祀られています。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。
延寿院:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒)-浄円房大権現講 講中
・ 現地案内板
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