三居沢発電所(仙台市)概要: 三居沢発電所は宮城県仙台市青葉区荒巻三居沢に位置している近代建築です。建物は、案内板によると「 東北地方最初の発電所。本建屋は1908年(明治41年)に建てられた木造平屋建、下見板貼のほぼ正方形プランの建屋。寄棟屋根の中央を一段高く上げた切妻屋根と平の面の前面明かり取り窓が特徴。棟札より棟梁伊藤今朝五郎 脇棟梁伊藤利三郎が判明している。・・・(後略) 東北電力株式会社 」とあります。
明り取りの窓がある為、案内板を見るまで正方形のだとは分かりにくい建物です。発電所という施設柄洋風建築にありがちな華美な意匠はほとんど見られず、僅かに窓の上部が曲線になっています。背後の施設も当時からのものと思われ、煉瓦造りの力強い雰囲気があります。
三居沢発電所は明治時代に建てられた発電所施設の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から、平成11年(1999)に国登録有形文化財に登録されています。又、敷地に接して三居沢不動尊が鎮座し古来からの信仰を集めています。
三居沢発電所:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-東北電力株式会社
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