瑞鳳殿(仙台市)概要: 瑞鳳殿は仙台城から南東方向にあり周囲は三方向を広瀬川で囲まれた経ケ峯の中腹にあります。伊達政宗が寛永13年(1636)に死去すると遺命により、翌年の寛永14年(1637)に2代藩主伊達忠宗が現在地に香華院となる瑞鳳寺が創建され霊廟、墓域が整備されました。瑞鳳殿の建物は伊達藩内に数ある霊廟建築の中で最高傑作とされ、様々な彫刻に極彩色が彩られ桃山建築を継承する豪華絢爛なものでした。
昭和6年(1931)に国宝に指定されますが、昭和20年(1945)の仙台大空襲で焼失し、昭和54年(1979)に再建されました。同様に2代藩主伊達忠宗を祀る感仙殿(昭和6年:1931年に国宝指定)、3代藩主伊達綱宗を祀る善応殿も瑞鳳殿に倣い桃山建築の華麗なものでしたが戦争で焼失し昭和60年(1985)に再建しています。
境内には11代藩主斉義夫妻の墓所である妙雲界廟や5代藩主吉村以後歴代藩主公子公女の墓所である御子様御廟があり、江戸時代の大大名家の墓域として貴重な存在で昭和45年(1970)に「霊屋風致地区」、昭和48年(1973)に「霊屋保存緑地」、昭和59年(1984)に名称「経ヶ峯伊達家墓所」として仙台市指定史跡に指定されています。
瑞鳳殿:上空画像
|