龍口神社(石巻市)概要: 龍口神社は宮城県石巻市前谷地字龍口山に鎮座している神社です。 案内板によると「深谷前谷地旧記によると、江戸時代の初め頃、この村の百姓、七右衛門が柴刈りに龍ノ口山に登り休んでいたところ、夢枕に気品の高い老人が立ち、龍神宮として祀れば、守神となり幸福を授け、疫病を除き、安産を第一に守護するとのお告げを受け、七右衛門夫妻は「赤飯、神酒」を供えて、祭事を執り行ない祀ったのがはじまりと言い伝えられている。以来、五穀豊穣の神、安産の神として、氏子をはじめ近郊の崇敬者の信仰が厚く、明治5年3月には旧村社に列した。・・・(後略)河南町教育委員会」とあります。
龍口神社の祭事の始まりは正保2年(1645)で、その後、元禄年間(1688〜1704)頃より秋の例祭が始まり、 信仰が広まり参拝者が多くなってくると享保9年(1724)から春と秋の2度の例祭が行われるようになり、大鳥居(明和6年:1769年)、御坂石壇(天明2年:1782年)、一之鳥居(寛政4年:1792)と奉納され次第に境内が整備されました。古くから神仏習合してきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により、正式な神社となり明治5年(1872)に村社に列しています。
当初は現在の社殿より高所の奥之院にある巨石を龍体(岩石)と称し、御神体として信仰した為に社殿は設けられず、大正8年(1919)にようやく社殿が造営されています。又、明治41年(1908)に合祀された石神社は延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社で、当時は格式が高い神社だったと思われますが、その後衰微したようです。
龍口神社社殿は入母屋、銅板葺、妻入、間口3間、奥行5間、正面1間軒唐破風向拝付。鳥居はかなり大きく江合川対岸からもはっきりとわかります。境内も広く神門(切妻、桟瓦葺、一間一戸、四脚門)など供え信仰の厚さが感じ取れます。祭神:豊玉彦命。配祀:火産靈命、磐長姫命、須佐之男命、誉田別命。合祀:宇迦之御魂神 。
龍口神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-河南町観光協会
|
|