箱崎八幡宮(拝幣志神社)概要: 拝幣志神社(箱崎八幡宮)は宮城県石巻市八幡町に鎮座している神社です。境内にある由緒が刻まれている石碑によると「延喜式内明神大社拝幣志神社と箱崎八幡神社は当八幡町住民の鎮守の神と篤く崇拝せられ・・・(中略)拝殿は天保14年の建造萱葺なるを昭和30年10月拝幣志神社御鎮座1850年祭を記念して瓦に屋根替をし本殿、幣殿を改築す。・・・(後略)」とあります。
拝幣志神社の創建は不詳ですが伝承によると神話の時代に日本武尊が当地に蔓延る賊徒を平定した際に勧請されたのが始まりとされます。格式が高く貞観元年(859)には従四位下に列し、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳には名神大社として記載されています。
当初は箱崎山(五松山)山頂に鎮座していましたが寛永年間(1624〜1644年)に火災で焼失した事を受けて寛文年間(1661〜1673年)に現在地に遷座し社殿が造営されています。古くから神仏習合し修験明王院が別当として祭祀を司ってきましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され、明治40年(1907)に箱崎八幡神社と合祀されています。
拝幣志神社(箱崎八幡宮)拝殿は天保14年(1843)に造営されたもので入母屋、桟瓦葺き(旧茅葺)、平入、桁行3間、正面1間向拝付、外壁木部朱色(※東北大震災により大破しています)。付近は宅地化と隣接する国道398号線などで古社の雰囲気はあまり感じられませんが、境内にある梵字の刻まれている石碑はかなりの迫力を出しています。祭神:高皇産靈命(拝幣志神社)、応神天皇(箱崎八幡宮)。
拝幣志神社・箱崎八幡神社:上空画像
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