上戸沢宿(白石市)概要: 上戸沢宿は七ヶ宿街道の宿場町として栄えた集落で、仙台藩と福島藩領の藩境に隣接していた為、番所や検断屋敷が設けられ、足軽などがその任にあたっていました。
寛文年間(1661〜1672年)に宿場町として概ね成立したとされ、当初は2町25間程で修験1軒、検断1軒、不断組7軒、足軽10軒、百姓1軒などで仙台藩領境の宿場町としては小規模だったと思われます。本陣は設けられず検断役と問屋役だった木村家が準本陣格として邸宅が身分の高い人物の休息や宿泊に利用されました。
番所は仙台藩五大番所に数えられ、仙台城の支城として認められた白石城の城主片倉家の家臣(足軽)と仙台藩から100石以上の横目が派遣され管理にあたり人物改めや荷物改めなどが行われました。
検断役の木村家住宅は近年まで上戸沢宿内にありましたが現在は材木岩公園内に移築復原され宮城県指定有形文化財となっています。
現在の上戸沢宿は茅葺屋根の建物は少なくなりましたが、形状は古いものが多く20棟ほどの建物が街道沿いに軒を連ね当時の面影をみる事が出来ます。又、七ヶ所街道は昭和61年(1986)に制定された「日本の道100選」に歴史を語る道として選定されています。
上戸沢宿:上空画像
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