旧氏丈邸(角田市)概要: 旧氏丈邸は明治元年(1868)から大正時代にかけて造られた豪商の町屋建築です。分家した当初は間口5間、奥行40間ほどの敷地でしたが、財力を付ける毎に周囲の土地を買い占め、間口20間、奥行40間の広さとなりました。
初代で角田の地主の中で4番目となり、現在見られれる店蔵(土造2階建て、切妻、桟瓦葺き、平入、外壁は白漆喰仕上げ、腰壁は海鼠壁、正面下屋庇、2階正面開口部は土壁の観音扉)、母屋、文庫蔵を建設し表門を移築しています。
二代目は郡会議員となり「貴族院議員多額納税者名鑑」の宮城県内16番目の納税額を支払い、角田町三資産家と称され、その頃に新座敷、奥座敷、米蔵などを順じ増築しています。昭和60年(1985)に角田市が譲り受け郷土資料館として整備し、平成3(1991)に角田市指定有形文化財に指定されています。
又、旧氏丈邸の表門は角田城の城門を移築したものと言われ、案内板によると「この門は、角田城(要害)の城門の1つを移築したと伝えられています。薬医門形式で主材は欅材です。右側袖壁部は切り詰められていますが、今に残る薬医門形式の城門としてその復元規模は県内屈指を誇ります。 角田市教育委員会 」とあります。
旧氏丈邸:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-角田市教育委員会
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