旧橋平酒造店(大崎市)概要: 旧橋平酒造店は江戸時代後期の寛政年間(1789〜1801年)創業の豪商で、酒造、味噌、醤油などの醸造業を中心に魚問屋や質屋など幅広く手掛けていました。奥州街道沿いの店は店蔵ではありませんが、切妻平入り瓦葺きの立派な建物(町屋)で、張り出した木製の看板が店の格を現しているようです。
隣には妻入りの土蔵があり、旧仙台藩(宮城県仙台市:本城−仙台城)に見られる豪商の屋敷構えを継承しているようです。
背後には10棟前後の蔵が建ち並び、特に文庫蔵は入口や窓の庇や凝った彫り物をしている方立、黒漆喰など意匠に富んだ造りになっています。又、建物が多い為、小さな村のような構成で路地はかなり魅力的空間といえます。現在、旧橋平酒造店は町づくりの一環で整備され、「みちのく古川食の蔵 醸室(かむろ)」として、それぞれの建物に飲食店が入っています。
旧橋平酒造店:上空画像
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