岩崎山金窟址(遠刈田温泉)概要: 岩崎山開山は不詳ですが平安時代、金掘り橘次によって発見されたのが始まりとされます。本格的な開発は戦国時代から江戸時代初期に伊達政宗によって行われたと云われています(江戸時代中期以降は産出量が激減しています)。
特に仙台城を築城の際には多額の金が必要となり、政宗が蔵王権現に金採掘祈願を行ったとされます。
その後も仙台藩の主要金山として開発が進み発見されているものだけで108箇所の「たぬき掘り」(坑道が多く網の目のようになっていりことから籠山と呼ばれています。)の跡がありましたがその後、大規模な鉱山事故が起こったとされ江戸時代中期には閉山しています。
時の仙台藩主は事故の犠牲者を弔う為、黄金の観音像を安置したとされ、周囲には金掘人夫を祀る地蔵尊や三十三観音が建立されています。岩崎山金窟址は貴重な事から蔵王町指定史跡に指定されています。
|