振袖地蔵(七ヶ宿町)概要: 振袖地蔵は七ヶ宿街道の滑津宿に位置し、七ヶ宿街道では代表的な伝説が伝えられています。
案内板によると「その昔、秋田藩の殿様が参勤交代で江戸に向う途中、この地で1人の美しい娘を見染めました。殿様は、その後もこの娘を忘れられず、帰国の際、侍女に召そうとしたが娘はすでに病死していました。殿様はこれを深く悲しみこの娘の供養のためにお地蔵様を建てたといわれています。このお地蔵様の建てられたのは享保20年(1735年)で約2メートルの高さがあり、器量良く、衣の袖も振袖のように刻まれているのは、娘に似せて刻ませたためであるといわれています。なお、関宿の西はずれに坐像のお地蔵様が西(滑津)向きに建てられていますが、振袖地蔵と互いに向き合って立っていて、恋仲といわれ、向きを変えてもいつの間にか元にもどると言われています。 七ヶ宿町教育委員会 」とあります。
七ヶ宿街道は伝説の主人公の1人である久保田藩(秋田藩)主佐竹家をはじめ出羽国13藩の藩主が参勤交代で利用し、各宿場では休息や宿泊などが行われ住民達と多くの交流を持っています。上記の伝説が事実であるかは不詳ですが、殿様と住民との交流の一端が見られます。振袖地蔵は恋愛成就や縁結びに御利益があるとして信仰の対象になっているようです。
振袖地蔵:上空画像
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