登米街道概要: 登米街道は築館宿と登米宿を繋ぐ街道です。築館宿は奥州街道の宿場町で出羽国北部(現在の秋田県)に抜ける小安街道と登米街道が交差する交通の要所として発展しました。登米宿は仙台藩の中でも藩主伊達家の一門衆にあたる登米伊達家2万石が治めた場所で、家臣団の中でも上位にあたり、2万石という石高は大名家の家臣ながら、小大名と同程度で、居館となった登米要害の周囲には登米伊達家の家臣団が配された為に小城下町が形成されました。その為、大消費地の1つでもあり、奥州街道や小安街道を通して集められた物資は築館宿を経由して登米街道を通じて登米要害町に運ばれました。中間にあたる佐沼宿は伊達家の一族で家臣団の中で一家衆に格付された亘理氏5千石が配された場所で、居館である佐沼要害には登米要害程ではありませんが、家臣団による小城下町が形成されました。街道は参勤交代で利用されることは無く、基本的は人々の往来や物資の輸送に使われました。
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