峰仙寺(本吉町)概要: 白雲山峰仙寺は宮城県気仙沼市本吉町津谷舘岡に境内を構える曹洞宗の寺院です。峰仙寺の創建は南北朝時の天平9年(1354)に葛西氏の家臣である米倉持村が開基したのが始まりとされ、歴代米倉氏の菩提寺となっています。
多くの寺宝があり「釈迦十六善神像図」は室町時代後期の天文8年(1539)頃に4世陽山が京都で入手したと伝わるもので、絹本著色、丈126.1cm、幅61.4p、室町期仏教絵画の特色を良く伝えている貴重なものとして宮城県指定文化財に指定されています。
「仏涅槃図」は「釈迦十六善神像図」と同様に天文8年(1539)頃に4世陽山が京都で入手したと伝わるもので、絹本著色、縦189.7cm、幅150.3p、宮城県指定有形文化財に指定されています。木造釈迦牟尼佛坐像は気仙沼市(旧本吉町)指定有形文化財に指定されています。
山峰仙寺山門は楼門形式の三間一戸の8脚門で入母屋、本瓦葺の屋根で構成、木組みや蟇股などの彫刻を施され、2層部では高欄が四周を囲み花頭窓など禅宗様式も見られ正面には「白雲山」の山号額が掲げられています。
総門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、四脚門形式。本堂は木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入、桁行6間、正面唐破風向拝付き、外壁は真壁づくり白漆喰仕上げ。山号:白雲山。宗派:曹洞宗。
峰仙寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典4[宮城県]-株式会社人文社
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