長谷寺(岩沼市)概要: 岩屋山長谷寺は宮城県岩沼市北長谷畑向山 に境内を構える曹洞宗の寺院です。長谷寺の創建は平安時代後期の康平年間(1059〜1056年)、前九年合戦の折、源頼義が戦勝祈願し、見事念願成就し勝利をおさめた事で堂宇を建立し長谷寺の本尊を模した仏像を安置したのが始まりとされています。当初は天台宗で開山されましたが後の曹洞宗に改宗しています。本尊である十一面観音像は小野篁(小野妹子の子孫:802〜853年)作と云われ、両脇には不動明王像と毘沙門天像が安置されています。これら仏像は秘仏として一般公開されていませんが当時から信仰の対象になっていて多くの信者がいるようです。
長谷寺本堂は木造平屋建て、入母屋銅板葺き、平入、桁行7間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山門は切妻、鉄板葺き、一間一戸、四脚門形式。
境内周辺は長谷寺横穴古墳群(案内板によると:古墳時代後期のもので、墓地内から東へ約400mにわたって散在。昭和42・43(1967・68)年に発掘され、土師器、須恵器、有窓高杯、子持平瓶、直刀、玉類等多数の遺物が出土している。:とあります。)と呼ばれる古墳群があります。山号:岩屋山。宗派:曹洞宗。
長谷寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典4[宮城県]-株式会社人文社
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