海老喜(登米町)概要: 海老喜はみそ、しょうゆを中心とした醸造業として江戸時代後期の天保4年(1833)に創業した豪商です。敷地内には多くの蔵が現在でも建ち並び、角地に建っている為、店部分が得意の町屋形式になっています。
店蔵は角の部分を正面にしている為、平面的に多角形のような形状で1階は道路に面する所は建具による全開放とし、2階には風変わりな海鼠壁を設えて印象的な建物となっています。
明治時代に建てられた醸造蔵が現在は「蔵の資料館」として一般公開され、案内板によると「この蔵は、しょうゆの醸造蔵です。棟札によりますと(明治二十五年九月二十三日 棟梁 佐藤 朝吉)とあり、国の重要文化財旧登米高等尋常小学校(明治21年10月竣工)を建てた棟梁の建築した蔵です。完成に3年を要したといわれ、「川になぞらう海老喜の蔵は・・・」と当時うたわれた3つの蔵の一辺をなすものです。・・・(後略)海老喜」とあります。
海老喜の旧店舗と文庫蔵、主屋、表蔵、旧酒蔵(蔵の資料館)、旧醤油仕込蔵(海老喜ホール)、味噌醤油仕込蔵は古建築物の遺構として貴重で、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」又は「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成30年(2018)に国登録有形文化財に登録されています。
海老喜商店:上空画像
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