市川多賀神社概要: 多賀神社は宮城県多賀城市市川に鎮座している神社です。多賀神社の創建年などの詳細は良く分かりませんでしたが、滋賀県多賀町に鎮座する多賀大社から分霊を勧請した神社とされます。
延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社で宮城郡鎮座の多賀神社の論社で、事実としたら平安時代には既に存在していた事が窺えます。
ただし、多賀神社の論社は当社以外にも多賀城廃寺附近(元々は多賀城廃寺の東塔の基壇上に鎮座していた)に鎮座する同様に同社号の「多賀神社」、陸奥総社宮、浮島神社があり、どれが古来の式内社なのかは良く分かりませんでした。
元々は数百メートル離れていた場所に鎮座していましたが、多賀城跡の環境整備事業が行われる事になり現在地である多賀城六月坂地区に遷座しました。
社殿は木造平屋建て、寄棟、元茅葺屋根(鉄板覆い)、妻入、間口1間、奥行き1間半、外壁は真壁造り板張り。延命長寿、夫婦和合に御利益があるとして信仰され、社殿には年の数だけ竹の箍(たが)を奉納する事を習わしとなっています。
市川多賀神社:上空画像
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