高舘城(名取市)概要: 高舘城は高舘山(標高:203m)の山頂付近に築かれた山城です。高舘城は平安時代後期の安元元年(1175)に藤原秀衡(奥州藤原氏第3代当主。 鎮守府将軍、陸奥守。)が築いたのが始まりとされます。
文治5年(1185)に発生した奥州合戦の折、源頼朝(鎌倉幕府初代将軍)が当地まで進軍すると藤原方の拠点となった高舘城が戦場となりました。
南北朝の騒乱時の1つ観応の擾乱(南朝暦正平6年/北朝暦観応2年:1351年)でも高舘城が多賀城(宮城県多賀城市)攻防線の一役を担っていました(名取要害が高舘城の事と推定されます)。
戦国時代に入ると伊達氏の勢力下となり永禄年間(1558〜1570年)には伊達種宗が入り、その後、家臣である福田駿河守を配しました。高舘城の跡地は貴重な事から名取市指定史跡に指定されています。
高舘城:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典4[宮城県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-名取市教育委員会
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