馬事博物館(岩沼市)概要: 馬事博物館は竹駒神社の参道沿いに位置しています。馬事博物館は手前にある石碑によると「 古来、岩沼は馬の集散地として知られ、初午祭に引続き100日間当境内にて馬市を開く、本神社創建の国守小野篁卿神賑いに興すと伝え、世々の太守これに倣う。中世に及び伊達藩これを50日と改めたが、お日市と呼ばれ、その殷賑は依然として4隣を圧す。明治4年軍馬購買地に指定、明治天皇東北御巡幸の両度、天覧の栄誉に浴し。大正の初期には軍馬三大購買地に名を連ねるに至った。」とあります。
馬事博物館は昭和13年(1938)に竣工し昭和14年(1939)に開館したもので、コンクリート平屋建て寄棟銅板葺き、当時の時代背景から躯体が洋風で屋根が和風という「帝冠様式」と呼ばれるものに類似していて宮城県内では珍しい建物です。
1階部分は縦長の上げ下げ窓を採用し石張りや割付など洋風建築の要素を取り入れ、逆に屋根や玄関周りは垂木や懸魚、破風などの和風の要素で固められています。特に文化財には指定されていないようですが、貴重なものだと思います。
竹駒神社馬事博物館:上空画像
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