東安寺(岩沼市)概要: 平等山東安寺は宮城県岩沼市三色吉竹倉部に境内を構えている曹洞宗の寺院です。東安寺の創建は不詳ですが奈良時代後期、当時の陸奥守だった藤原恵美朝狩(多賀城の修復を行っている)の家臣であった藤原忠安が主人の死後、冥福を祈り位牌を安置して東安坊を称した庵を建てたのが始まりとされます。
当初は天台宗で東平王の塚付近にありましたが次第に荒廃し、越後岩船郡杜沢村(現在の新潟県村上市)の耕雲寺4世瑚海仲珊大和尚が曹洞宗に改め中興開山しています。境内に広がる庭園は茶道家清水道閑(伊達政宗の茶道頭)が近江八景を模して作庭したもので、清水道閑の孫は石州流に入門し石州清水流を起こしています。
東安寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行7間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、正面左右に花頭窓付。山門は切妻、桟瓦葺き、三間一戸、薬医門、左右に眼象窓付。山号:平等山。宗派:曹洞宗。本尊:観世観音菩薩。
東安寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典4[宮城県]-株式会社人文社
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