鷹硯寺(岩沼市)概要: 龍谷山鷹硯寺は宮城県岩沼市南長谷字柳に境内を構える寺院の寺院です。鷹硯寺の創建は不詳ですが室町時代後期の天文2年(1533)に白日耕史が中興したと伝わっています。
寺宝に鷹硯がありそれが寺名に由来するものです。伝承によると永正年間(1504〜1521年)に当時の陸奥鎮守府将軍だった百合若大臣の夫人が、奥州では良い硯が手に入らないとの夫の願いを叶える為、京の都から飼っていた鷹に硯を託し夫に届けようとしたところ、鷹は力尽きてこの地で息絶えたそうです。
その硯が鷹硯とされ寺で預る事になり、息絶えた鷹は石となり現在は緑丸石と呼ばれています(百合若は無実の罪で奥州に流された為、連絡役として手紙を運んだ鷹が力尽き当地に埋葬されたという説もあります)。
鷹硯寺本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行7間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、正面左右に花頭窓付。山門は切妻、銅瓦棒葺き、一間一戸、薬医門形式、正面に「龍谷山」の山号額が掲げられています。山号:龍谷山。寺号:鷹硯寺。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。
鷹硯寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典4[宮城県]-株式会社人文社
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